「 糖尿病の質問 」一覧
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    糖尿病とはどのような病気ですか?

    糖尿病とは、血液中の血糖(ブドウ糖)の濃度が高く継続する病気です。

    日本糖尿病学会の糖尿病診断基準では、
    糖尿病型(

    ●血糖値:空腹時血糖値126㎎/dl以上、随時血糖値200㎎/dl 以上、
     OGTT2時間値200㎎/dl 以上、
    ●ヘモクロビンA1c: HbA1c 6.1%以上


    )のうち、原則として、
    血糖値の3つのうち、いずれかに該当し、 かつ、HbA1c 6.1%以上
    の場合に糖尿病と診断されます。

    糖尿病と診断された場合には糖尿病が完治しないといわれています。
    また、血糖コントロールを適切に行わないと糖尿病に起因する疾病が生じます。

    糖尿病

    糖尿病に起因する疾病とはどのような病気ですか?

    糖尿病に起因する疾病とは、次の糖尿病の慢性合併症などをいいます。

    • 1)
      糖尿病に特異な合併症:細小血管症
      (1)糖尿病網膜症
      (2)糖尿病腎症
      (3)糖尿病神経障害(末梢神経障害・自律神経障害)
      (4)糖尿病足病変(下肢潰瘍・壊疽)
      などあります。
      注)糖尿病の三大合併症と言われている失明・透析・壊疽(えそ)は、糖尿病による後天的失明者は年間3,800人、 透析移行者は年間14,000人、壊疽は年間10,000人といわれています。

    • 2)
      糖尿病に罹患することでリスクが高くなる合併症:大血管症(動脈硬化性疾患)
      (1)冠動脈疾患(虚血性心疾患:狭心症・心筋梗塞)
      (2)脳血管障害(脳卒中:脳梗塞・脳出血)
      (3)下肢閉塞性動脈硬化症
      などあります。
    • 3)
      その他合併症:
      (1)白内障
      (2)アルツハイマー型認知症
      (3)歯周病などあります



    糖尿病に起因する疾病のうち、目にはどのような病変がありますか?

    糖尿病に起因する目の病変は、次のとおりです。

    (1) 糖尿病網膜症:新生血管がつくられるときに網膜剥離を起こすと共に
                 新生血管が破れ、硝子体に出血します。(失明)

    (2)緑内障:眼圧が高くなり、目が硬くなってきます。(視野狭窄)
            中途失明原因第1位、糖尿病以外の原因でも起こります。

    (3)白内障:水晶体が濁り、眼底に光が入りにくくなります。(かすむ)
            加齢など、糖尿病以外の原因でも起こります。

    (4)黄斑変性:中心部が暗くなり、ゆがんで見えたりします。(視力低下)
              加齢、高血圧、高脂血症など、糖尿病以外の原因でも起こります。

    (5)その他:視神経乳頭浮腫、飛蚊症、眼瞼結膜出血、眼筋麻痺による眼瞼下垂や
             複視などあります。


    糖尿病は、アルツハイマーやがんに影響を及ぼしますか?

    平成19年9月2日付朝日新聞朝刊にて公表された内容は、次のとおりです。

    九大教授による某町住民826名に対する15年間追跡分析によると、空腹時血糖値110㎎/dl以上の糖尿病有病者の方とそうでない方と比較したところ、 そのリスク度は次のとおりと報告されています。

    (1)アルツハイマー:4.6倍
    (2)がん死亡:3.1倍
    (3)心筋梗塞:2.1倍
    (4)脳梗塞:1.9倍

    糖尿病による死亡はどのような状況ですか?

    糖尿病による死亡者は年間14,000人といわれています。
    1991年から2000年の糖尿病患者の死亡年齢は
    男性68.0歳(2000年平均寿命:77.7歳)
    女性71.6歳(2000年平均寿命:84.6歳)
    により、 男性で9.72歳・女性で13歳短いとの報告があります。

    糖尿病には、どのようなタイプ(病態)がありますか?

    次のとおり、3種類に大別されます。

    • 1)
      1型糖尿病(糖尿病患者の3%):
      (1)自己免疫・特発性等でβ細胞が失われインスリン欠損
      (2)小児期に発症多い、生涯1日3~4回インスリン注射・ポンプでインスリンを投与
      (3)先天性の病気でも生活習慣病でもないといわれています。

    • 2)
      2型糖尿病(糖尿病患者の95%):
      (1)インスリン分泌低下・インスリン感受性低下等でインスリン作用不発揮
      (2)10歳以上発症、 40歳代:8%、50歳代:24%、60歳代:31%を占め、
        食事・運動・薬物で改善
      (3)生活習慣病といわれています。

    • 3)
      特別原因糖尿病・妊娠糖尿病・ステロイド糖尿病等(糖尿病患者の2%):
      (1)妊娠中の耐糖能悪化、膠原病等でステロイドの長期内服による感受性低下
      (2)妊娠糖尿病は30歳代
      (3)生活習慣病であるか否かは症状判定といわれています。






    妊娠と糖尿病との関係において、どのようなリスクがありますか?

    妊娠によって糖尿病を発症する「妊娠糖尿病」、
    糖尿病であった方が妊娠することによって発症する「糖尿病合併妊娠」があります。

    母体側では、
    目や腎臓の合併症が悪化する、
    妊娠中毒症になりやすくなる、
    巨大児のため出産が困難になる、
    流産や早産の危険も大きい、

    また、赤ちゃん側では、
    巨大児になる、
    奇形になる、
    生まれてすぐに低血糖や呼吸困難になる、
    発育不良になる、
    成長後に肥満するなど、

    母子双方に危険が生じることがあるといわれています。

    糖尿病有病者は、増加傾向にありますか?

    糖尿病有病者は、増加傾向にありますか?
    糖尿病有病者は10年で1.6倍の増加傾向にあります。厚生労働省調査(平成9年:糖尿病実態調査・平成19年:国民健康・栄養調査)によると、 次のとおりです。

      平成9年 (万人) 平成19年(万人)
    糖尿病の可能性を否定できない人 680 1,320
    糖尿病の可能性を否定できない人 690 890
    糖尿病有病者 1,370 2,210


    糖尿病には、どのような予防がありますか?

    第一次予防は糖尿病にならない予防(発症予防)、
    第二次には合併症にならない予防(合併症併発予防)、
    第三次には合併症が進展しない予防(合併症進展阻止)があります。

    血糖値が高い、でも自覚症状がないから安心と思わず、 まず、医師による早期診断や治療を受け、糖尿病の正しい知識をもって、食事・運動・薬物による血糖コントロールをすることが必要です。