歯周病とはどのような病気ですか?
歯周病とは、歯垢に潜む歯周病原性細菌(歯周病菌)によって歯周組織(歯槽骨・セメント質・歯根膜・歯ぐき)が破壊され、 歯牙が喪失する慢性感染症です。
歯周病のうち、歯肉に限局した炎症がおこる歯肉炎と他の歯周組織まで炎症が及ぶ歯周炎が 二大疾患となっています。
また、歯周病の目安については、歯周ポケットが4㍉以上ある場合とみられています。
なお、歯周病の危険因子としては、糖尿病、喫煙、遺伝、歯垢の蓄積などが考えられています。
歯周病とからだ全体の病気の関係についてはこちらを、
歯周病と糖尿病の関係についてはこちらをご覧ください。
歯周病とは、どのような症状ですか?
歯周病歯槽膿漏(しそうのうろう)
歯根嚢胞(しこんのうほう)
歯肉炎(しにくえん)
慢性歯周炎
歯肉膿漏
の症状をいいます。
また、感染症であることから、口腔ケアをしないと相手にうつるともいわれています。
おくちの歯周病とからだの病気とは、どのような関係ですか?
歯周病は口腔内のみならず、からだ全体の疾患に影響を及ぼします。
歯周病に関連するリスクが高い病気は次のとおりです。
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1)菌がついた血管壁に血小板が凝集して血栓ができ、動脈硬化を招き、その結果、脳梗塞や心筋梗塞
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2)心筋や心臓弁膜に付着した菌によって発熱する感染性心内膜炎
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3)菌が誤って気管支に入り発熱、呼吸困難になる誤嚥性肺炎
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4)菌がつくる物質によって歯肉・舌などになる口腔がん
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5)菌によってインスリンの機能が低下し血糖コントロールが阻害される糖尿病
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6)歯周ポケットが深い歯周炎が進行していると腰椎が萎縮している方が多いといわれる骨粗しょう症
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7)女性の場合には、菌によって子宮収縮や陣痛促進による早産や低体重児出産
歯周病をなおすと1ヵ月後には高感度CRP値が約50%下がり、からだの病気が改善されるといわれています。

おくちの歯周病とからだの糖尿病とは、どのような関係ですか?
歯周病も血管の病気といわれるように、歯周病と糖尿病とは双方関係にあります。
高血糖・糖尿病の方は、免疫機能が 低下し感染症に罹りやすくなります。
糖尿病の方はそうでない方に比べ2から3倍、歯周病になりやすくなります。
(20 歳前後の1型糖尿病の方のうち、10%以上が既に歯周病に罹っていると報告されています。)
重度の歯周病になるとインスリンの機能が低下し、血糖コントロールを阻害し、糖尿病の合併症を加速させるといわれています。
(日本歯科医師会 では、歯周病・糖尿病の関係を悪化のスパイラルと呼んでいます。)
また、重度の歯周病は、糖尿病の腎症、網膜症、 神経障害、虚血性心疾患、脳卒中に次ぐ6番目の合併症ともいわれています。
歯周病をなおすと1ヵ月後にはHbA1cが約1%下がり、
またTNF-αが約1pg/ml下がり(インスリンの機能の向上)、
高血糖・糖尿病が改善されるといわれています。
また、糖尿病の治療を行うと歯周病の歯肉の出血が軽減されるといわれています。

歯周病の方は、どのくらいいますか?
歯周病の方は、厚生労働省による平成17年歯科疾患実態調査によると国民の45%、
更に重度の歯周病の方は、同調査による 平成20年患者調査によると国民の27%
と報告されています。
組織再生手術とは、何ですか?
歯周組織を再生する手術は、
1)GTR法:歯根膜細胞の誘導(保険適用)
2)エムドゲイン法:若い豚の歯胚のタンパク(保険外)
3)ES cell:腸骨・顎骨の骨髄液(臨床試験中)
4)GEM21S:生物活性たんぱく質とβ-TCP(保険外)です。
再生ができない場合には、インプラント手術になります。








